2009年3月30日月曜日


 「だめか」と思いながら

ふと「高山病」の言葉が頭に思い浮かび、続いて山岳雑誌の医学記事に「そんな時は自分に言い聞かせ、『1、2。1、2。』と意識的に声を掛けるようにして息をしろ」と書いてあったことを思い出した。 「1、2。1、2。1、2。」心でつぶやきながら力を振り絞って「すーっ」と息を吸い、「はーーっ」と吐き出す。気力で繰り返す。 ゆっくり、ゆっくり、一歩、また一歩と、なぜか下へ戻らずに頂上へと進んだ。この間、時間にして20分弱だったような気がする。 360度全眺望の頂上に着き、歩を止めたら呼吸が戻って来た。       (この時の呼吸法を「数え呼吸法」と呼ぶことにしておく。)