2009年4月26日日曜日


 「自分」が消えてゆくよう
 生活のなかで鼻炎を忘れ始めていた、確か4月の始めごろの事だ。
その日はいつものように午前1時過ぎに就寝した。そして、まだあたりが暗いころだったと思う。
 ふと目が醒めた。そこには、はるか昔に体験した、連日痛飲した後にくるアル中症状のような、「かなしばり」状態の自分がいた。(医師から「酒=死」を宣告され、発症以来、酒は全く飲んでいない。) 
 身体が・手足が、思うようにならないと言うか、「自分の身体各部を意識できない。」のだ。機能しているのは視覚(=自覚)だけで、そこにあるのは目の前の天井と、横たわっている「自分の物でない他の誰かの身体」だけだ。