2010年1月23日土曜日



 医療機関の思い出
 「N診療所」
 B型肝炎と診断される前のころ
普段日本酒を日に3合ほど、ビールなどと一緒に飲んでいた。秋も終わりになろうかと時に 背中一面に発疹がでてかなり痒く、驚いて近くのN診療所に駆け込んだ。
 記憶では「ベトべーネ」なる軟膏をもらい、塗ったところ1~2週間ほどで楽になった。 その診療所は1階の受付の前にやっと15.6人が座れる椅子が3列ほどあって、
 そのすぐ隣にカーテンで仕切った診察室があり、そこでの患者と医師との会話は、待合室・受付まで筒抜け状態である。
  その時の診察風景。
 インターン中かと思える若い医師は、なんと思ったのか、私の背中を診ながら大声でさけんだ。
  「なんだこれは、あんた、どこか怪しい、不潔な場所に行って、寝てきたんではないの。 寝具だ布団だのが汚れ放題になっているような・・・」と来た。
 待合室からクスクス笑いが聞こえる。
  まぁ、映画に出てくるような「売春窟」にでも行ってきたのかと言いたかったのでしょうか。
 診察が終わって、会計をする時、ムーミンにごま塩髭を生やしたような、小柄で太っちょの事務長は、笑いを堪えきれないままの顔で、手先だけを伸ばしながら領収書を渡した。
 後に分かった事だが、これが私の肝炎症状の発症で、また果てしない「治療」の始まりでもあった。