
三 途 の 川 の 中 程 から
「わーっ! うーっ!」 天井に向かって大声で叫ぶ自分の声で目が覚めた。
すでに夜は明け切っていて、しばらくそのまま布団に強烈な重力で縛り付けられたようで、動けない。
しかしその一方、眼前に薄明を感じ取り、「生きて戻って来たんだ。」と実感して居る自分がいた。
何が幸いしたのかは分からなかった。「アサリちゃん」のおかげだったのかなとも思う。
体力の維持も効いたのかもしれない。とにかく一旦は渡りかけていた三途の川の中程から引き返してきたのは間違いなかった。
「重武装した地獄の使者」はその日を最後に、
少なくとも目の前からはゆっくりと遠ざかっていったようだった。
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