2009年3月25日水曜日


高山病と「数え呼吸法」に助けられる 

 体力維持と気晴らしを兼ねて近郊の山にもよくハイキングに出掛けた。その中の一つの体験が再度、再々度自分の命を救う事になるとは思いもよらなかった。

  初夏の土曜日の夜に仕事を終え、そのまま車を約5時間ほど飛ばして尾瀬の鳩待峠へ。そこから日の出とともに標高約2000mの至仏山を目指して単独で登り出した。天気は快晴。歩き出して1時間ほどしてから少し呼吸が苦しくなって来た。 歩みを緩めつつ,それでも山頂を目指した。

頂上へ、視界を遮るものが何も無くなり、地図では残り30分を切っている。頂上を目前に見ながら突然自力で呼吸が出来なくなってきた。苦しくて息が止まりそうだ。途中誰にも会わず辺りにも人の気配は無かった。「万事窮す!」であった。